「カップ麺と交換日記」

小学4年生のときに学校でいじめにあった。
ケンカをしかけてくる友達が怖くなって、ずっと学校を休んだ。
お母さんにそのことが話せないまま数ヶ月が過ぎた頃、
お母さんから「交換日記しようか」といわれた。

それまで二人暮らしのわが家は、お母さんはいつも夜の仕事から帰ってきては昼前まで寝ている生活。
私は母とほとんど話すことがなかった。

交換日記に書くこともみつからない。
最初は
「今日はこのカップ麺を食べたよ」
「今日はこれ→(絵を描くこともあった)」
ぐらいしか書いていなかった。
それがいつしか食べたカップ麺のことと
学校での出来事。
友達のことも書くようになった。
そんなある日、
交換日記にお母さんからのメッセージ

「先生と話したから、明日から学校に行ってね」

それから私は学校に行くようになりました。

M.S

おいしいハート

「人」を「良くする」 食と人をとおして 笑顔としあわせに通じる 生き方の提案をしています。

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