「これはあなたのランチよ」
そう言ってホストマザーに手渡されたのは、茶色い紙袋。
その中に入っていたのはピーナツバターを挟んだサンドイッチ。
16歳にアメリカに留学し、4年近く暮らしたアメリカ人家庭での昼食はサンドイッチやドーナツ、ベーグルを食べることは珍しくはありませんでした。
栄養面での不満よりは、何より他人である私を他3名のわが子同様に接して育ててくれたホストファミリーへの感謝のほうが当時からありました。
用意された食事をいただく。
皆んなで祈りを捧げてから一緒に食べる。
どんなときも十分に食べることができる。
そんな環境で食卓を囲めたことはありがたいこと。
栄養面や生産履歴や産地について不満や不安を抱くことも理解できますが、何より食べることに感謝です。
「いただきます」は、人を良くする食の基本。
皆んなが「いただきます」の感謝のおもいで食事ができたら食糧の奪い合いや戦争もなくなっていくのではないでしょうか。
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